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保阪正康さんに聴く「いま、昭和史から学ぶこと」 [昭和]

昭和史について多く語ってらっしゃる保坂さんが、あちらこちらで講演されているようで、いくつかがyoutubeにあがっていた。保坂さんは昭和史の実証研究のためにのべ4000人の方にお話しをうかがって聞き書きされたことで知られる方。

20141016 UPLAN 保阪正康さんに聴く「いま、昭和史から学ぶこと」
https://youtu.be/SLhRUEr-0n4


今回のお話では、最後の方の質疑応答が非常に興味深い。
軍人恩給のお話をされている。あの戦争を、あの敗戦を導いた人々が戦後もそのランクに応じた(つまり一般兵士よりも非常に高額な)年金を受給していたことは、私は個人的には知っていたのだがこうやって改めて話されることを聞くに、これは本当になんという不正、不正義であったことかと私は思う。

お話によれば、しかも、12年勤務で受給資格を得られるが、それ以下の場合にはダメで、しかし、公務員になるとそれがなんだか知らないけど制度的に吸収され、一般企業勤めだとダメ、みたいな措置もあるのだそうだ。一体全体昭和の日本は何を考えていたのだろうかと思わずにはいられない。

空襲で一家を失い、親を失い文字通り塗炭の苦しみを味わわされた人は個人で奮闘する一方で、敗戦席んのあるクラスの人たちはその一方で高給をはんでいたのかと思うと、これはやっぱりいけなかった。なんという国だったんだろうかとしみじみ思う。



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あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書 (新潮新書)

あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書 (新潮新書)

  • 作者: 保阪 正康
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 新書






昭和史 忘れ得ぬ証言者たち (講談社文庫)

昭和史 忘れ得ぬ証言者たち (講談社文庫)

  • 作者: 保阪 正康
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 文庫








タグ:昭和史

NHK、元日に「映像の世紀」全話を再放送 デジタルリマスター版 [昭和]

NHK、元日に「映像の世紀」全話を再放送 デジタルリマスター版
http://www.sankeibiz.jp/business/news/151214/bsj1512141853002-n1.htm

NHKが来年1月1日、ドキュメンタリー番組「映像の世紀」(デジタルリマスター版)全11集をBS1で再放送することが14日、分かった。午前0時に始まり、ニュースなどを挟みつつ、午後2時35分まで再放送する。  「映像の世紀」は、NHKが米ABCと共同取材したドキュメンタリー番組で、平成7~8年に放送された。20年前の番組だが、完成度の高さと内容の濃さが今も高い評価を集めている。



初回放映の時に部分的には見たけど、この時期にわざわざ再度放映する理由は何と考えたくなるものがある。

多分、既に冷戦構造がとっくの昔に壊れたので冷戦期にいわゆる西側でかなり適当に解釈していたものが、最近じわりじわりとばれて来たってのが大きいんじゃないかと皮肉な思いでいる。

だからここらでもう一回、みなさんにこの線で理解するようにとお達しをしている、という感じじゃないのかなぁ、と。

20世紀というのは大メディアが放映することによってnarrative、つまり物語の柱を作ってきた。その上で主要紙や主要な報道機関が同じ物語を受け入れると異論は存在できなくなる。これって何が起こったのかの探求とは真っ向から対立するやり方だった。インターネットの普及とともにこの線が崩壊している。

この状況で大メディアが大声で主張するってのは、世界的に見ればなんてかとっても奇抜なものを感じる。

NHKが米ABCと共同取材したもの、という点を念頭に置きながら視聴するのが吉でしょう。



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昭和史を味わう/保阪正康/NHKラジオ(2) [昭和]

前回書いた「昭和史を味わう/保阪正康/NHKラジオ」の続き。

保坂正康氏による〔昭和史を味わう〕というコーナーはNHKラジオ第1「ラジオ深夜便」午前4時台 で放送された。

どうやら2013年頃から毎月1回放送されていた模様。その後アンコール放送がなされ、現在続行中であるようにみえる。このへんのタイムラインはよくわかりません。というより、なぜそれぐらいのことをNHKさんはやってくれないんでしょう? 

わかりませんがとりあえず、NHKの当該ページに目次等がないので、保坂正康氏のサイト(ここ)に記載されていた放映履歴からデータをお借りして整理しました。

■ 昭和史を味わう 目次

第1回 なぜ今昭和史なのか

第2回 大正15年と昭和元年

第3回 昭和初年代の人々の暮らし(1)~日々の生活はどうだった農村編~

第4回 昭和初年代の人々の暮らし(2)~都市生活の実態、日常の生活環境

第5回 昭和初年代の子どもたちの暮らし -学校生活、夏休み-

第6回 満州事変のころ~軍事主導体制への移行

第7回 ”昭和天皇実録”を読む(前半) 昭和天皇の青少年時代、人間形成期を見る

第8回 ”昭和天皇実録”を読む(後半)

第9回 日本と国際関係~当時の国際情勢と日本の孤立

第10回 日本とアメリカの戦争への道

第11回 戦前の正月、戦中の正月庶民の暮らし

第12回 「戦前の日本と中国の関係」
    満州事変から昭和16年の太平洋戦争開戦に至るころの「日中関係」

第13回「昭和と共に歩んだラジオ・戦前編」

第14回 お便り特集「私の昭和史」 

第15回 太平洋戦争の日々~(1)学童疎開、勤労動員

第16回 太平洋戦争の日々(2)~特攻隊員とその遺書

第18回 太平洋戦争の日々

第19回 「太平洋戦争の日々(5) 終戦8月15日と9月2日

★多分、第20回があるはず。しかし現在のところタイトルが探せないので見つかり次第追加。



安倍首相の「歴史観」を問う

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  • 作者: 保阪 正康
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/07/29
  • メディア: 単行本



戦場体験者 沈黙の記録 (単行本)

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  • 作者: 保阪 正康
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2015/07/23
  • メディア: 単行本





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タグ:昭和史

昭和史を味わう/保阪正康/NHKラジオ [昭和]

NHKラジオ第1の「ラジオ深夜便」という午前4時代の枠で、毎月1回第一月曜にノンフィクション作家の保坂正康氏が「昭和史を味わう」というタイトルで昭和史を語ってらっしゃった。

■ 公式サイト
ラジオ深夜便
http://www.nhk.or.jp/shinyabin/jyoyou.html#inkyo2

放送された音声は1カ月程度このサイトから視聴できる。

■ シリーズの目次

どうやら20回ぐらいあるらしい。どこかにタイトルがないものかと思ったが、公式サイトでは要領を得ない。

保坂氏のサイトに履歴があるようなので、ここからデータを拾って構成したい。後でやってみる。
   ※やってみました。「昭和史を味わう/保阪正康/NHKラジオ(2)


■ 感想
私は最近気がついたのだが、これはかなり面白い。

お話自体は昭和史に興味がある人であればだいたい知っているという話ではあるのだけど、なにせそこはNHK、様々な音声の原盤を持っているようでお話の中にそれを盛り込んでいる。

本当に使われた空襲警報の音声も驚いたし、真珠湾攻撃の前の謎の音声も面白かった。

昭和天皇、マッカーサー、東条英機、ヒトラー、スターリン、ルーズベルトといった数々の人物が語った短い肉声も興味深かったが、こちらは最近はYoutubeで驚くような映像が見られたりするのでインパクトとしてはそれほどでもないかもしれない。

私が驚いたのは、特攻隊員の回で、なんと、これから実際に飛び立たれる2人の方の肉声が残っていた。放送されることを前提にお話しされているわけだから、その内容は何をどう考えても自由のわけはないだろう。まして戦時中だ。そういう言い方しかなかったのだろうと思われるような、自分はこの任務を名誉と考えている、両親への感謝といったことを語られていた。

こういうことを放送させた軍であり社会だったのだなと思うとかなり心が暗くなった。

また、さらにその回に保坂さんがおっしゃったことが衝撃的だった。特攻は作戦中に発生することなので、無線がONになっており、指揮する側はそれを聞いていたという。そして保坂氏がお会いした旧軍関係者が語ったところではそれは記録されていたがその記録は残っていたが後に焼却された。しかし、海軍の方で個人が日記などに記していた例はあるらしく、その中には、今日もまた海軍のバカ野郎と叫ぶ声があった、という行があるらしい。つまり、1回じゃないということですね。

とこういったことを音声を頼りに聞くと、また違った角度から過去を照射できるように思った。




「特攻」と日本人 (講談社現代新書)

「特攻」と日本人 (講談社現代新書)

  • 作者: 保阪 正康
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/07/20
  • メディア: 新書





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タグ:昭和史

原爆投下 活かされなかった極秘情報 / NHKスペシャル [昭和]

広島・長崎あわせて20万を超える人々の命を奪った原子爆弾。これまで日本は、アメリカが原爆攻撃の準備をしていることを知らないまま、“想定外”の奇襲を受けたとしてきた。しかし実際は、原爆投下に向けた米軍の動きを事前に察知していたことが、新たな証言と資料から明らかになってきた。日本軍の諜報部隊が追跡していたのは、テニアン島を拠点に活動するある部隊。軍は、不審なコールサインで交信するこの部隊を、「ある任務を負った特殊部隊」とみて警戒していたのだ。 8月6日、コールサインを傍受した軍は、特殊部隊が広島に迫っていることを察知。しかし、空襲警報さえ出されないまま、原爆は人々の頭上で炸裂した。そして9日未明、軍は再び同じコールサインを傍受、「第2の原爆」と確信した。情報は軍上層部にも伝えられたが、長崎の悲劇も防ぐことはできなかった。 http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20110806

■ 放映日
2011年8月6日(土)
午後9時00分~9時58分

■ 参考記事
この番組の内容を文字起こしされた方が何人もいらっしゃる。やっぱり衝撃的な内容ですよね、これは。

リンクさせていただきます。

NHK「原爆投下 活(い)かされなかった極秘情報」を見て。
http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/00000.html

原爆投下を日本陸軍は知っていた▼NHKスペシャル(8月6日)
http://blogs.yahoo.co.jp/kawachikakekomian/11117117.html

■ 感想

この話は、これだけ見ると日本の軍は原爆に関する情報を傍受、推論できていた(つまりインテリジェンス組織が活躍していた)のに残念でした、で終わってしまう。

しかし、そういうことではなくてこの話は日本(の指導者たち)はどのように戦争を終結させようとしていたのかという大きなピクチャーの一部なんだろうと思う。でもって、私たちは実はその話をよく知らされていない。

この番組が放映されてから4年経ったが、日本はこの問題を発展させていけるものなのか。



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司馬遼太郎の遺産 [昭和]

司馬遼太郎の遺産

1996年のETV特集で放映されたもの。

■ETV特集 シリーズ「司馬遼太郎の遺産」 第1回 「歴史からの視線~日本人は何ものか~」
(1996年4月1日放送 44分)
自らの敗戦経験を出発点に司馬遼太郎が終生追い続けた「日本とは」というテーマを、歴史・紀行作家、また批評家としての3つの側面から読み解き、遺産というべき「肉声」を伝えていく3回シリーズ。第1回は、作家としての個人史に深く関わる歴史文学の魅力と国家観を探っていく。


■ETV特集 シリーズ「司馬遼太郎の遺産」 第3回 「この国の行く末~現代日本への遺言~」より「二十一世紀に生きる君たちへ」
(1996年4月3日放送)
司馬さんは1987年の「韃靼疾風録」を最後に小説から離れ、随筆や評論を中心に現代社会にむけての発言に力を入れるようになった。そこには、日本という国の行く末に対する危惧があった。 1989年小学校の教科書向けに掲載された「二十一世紀に生きる君たちへ」は、未来を託す子どもたちへの思いが込められている。シリーズの締めくくりで紹介された佐藤慶さんの朗読に改めて耳を傾ける。


■ NHKアーカイブス
http://www.nhk.or.jp/archives/nhk-archives/past/2013/131208.html

■ 感想
司馬遼太郎は、坂本龍馬の発掘というより想像、坂の上の雲等、明治期の日本の英雄的な人物、振舞いを多くの国民に伝えたことにより、いわゆる国民的作家だった。

しかし、昭和という国家に対する厳しい姿勢も有名。

それが故に、右派からは後者が「自虐的」として叩かれ、左派からは前者の作品群によって叩かれるという妙な位置にいる。

ここにあげた映像はあきらかに後者。特に第1回に、昭和という時代(むろん昭和20年まで)の異質さについて語る司馬は今でも苦しそうで、そして悔しそうだ。

どうしてこの作品のことを思い出したかといえば、最近の安倍政権およびその支持者の中に、その司馬が憎んだ昭和という時代を素晴らしくて日本人が帰るべき時代のように語る人が散見され、驚いているから。


「昭和」という国家

「昭和」という国家

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 1998/03
  • メディア: 単行本




「明治」という国家〈上〉 (NHKブックス)

「明治」という国家〈上〉 (NHKブックス)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 1994/01
  • メディア: 単行本




「明治」という国家〈下〉 (NHKブックス)

「明治」という国家〈下〉 (NHKブックス)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 1994/01
  • メディア: 単行本





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「玉音放送」の原文と現代語訳 [昭和]

昭和20年8月、昭和天皇がラジオを通じて国民に終戦を告げた「玉音放送」の(ぎょくおん)音声を記録したレコード盤「玉音盤」の原盤が、戦後70年を経て音声とともに初めて公開されました。 「玉音盤」は、昭和天皇が、ラジオを通じて国民に終戦を告げるため、終戦前日の昭和20年8月14日に録音し、翌15日正午からのいわゆる「玉音放送」に使われました。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150801/k10010174441000.html

朝日では、この原文に現代語訳がついていた。これはとても良い試み。

「玉音放送」の原文と現代語訳
http://www.asahi.com/articles/ASH7G3JDXH7GUTIL021.html

<以下引用>
私は、深く世界の情勢と日本の現状について考え、非常の措置によって今の局面を収拾しようと思い、ここに忠義で善良なあなた方国民に伝える。

私は、日本国政府に、アメリカ・イギリス・中国・ソ連の4国に対して、それらの共同宣言(ポツダム宣言)を受諾することを通告させた。

そもそも、日本国民の平穏無事を確保し、すべての国々の繁栄の喜びを分かち合うことは、歴代天皇が大切にしてきた教えであり、私が常々心中強く抱き続けているものである。先にアメリカ・イギリスの2国に宣戦したのも、まさに日本の自立と東アジア諸国の安定とを心から願ってのことであり、他国の主権を排除して領土を侵すようなことは、もとより私の本意ではない。

(中略)

それなのになお戦争を継続すれば、ついには我が民族の滅亡を招くだけでなく、さらには人類の文明をも破滅させるに違いない。そのようなことになれば、私はいかなる手段で我が子とも言える国民を守り、歴代天皇の御霊(みたま)にわびることができようか。これこそが私が日本政府に共同宣言を受諾させるに至った理由である。

私は日本と共に終始東アジア諸国の解放に協力してくれた同盟諸国に対して、遺憾の意を表さざるを得ない。日本国民であって戦場で没し、職責のために亡くなり、戦災で命を失った人々とその遺族に思いをはせれば、我が身が引き裂かれる思いである。さらに、戦傷を負い、戦禍をこうむり、職業や財産を失った人々の生活の再建については、私は深く心を痛めている。
(後略)

<引用終了>


そういう言い方も不敬だと知りながらあえていえば、よくよく考えられた良い文章だと思う。

おそらく、少しずつ、戦争をはさんだ様々な出来事に関して、つまり歴史について風通しがよくなっていくんじゃないかと思う。


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軍法会議録を一般公開へ、法務省 「二・二六事件」資料など [昭和]

軍法会議録を一般公開へ、法務省 「二・二六事件」資料など
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO76149320W4A820C1CR8000/
(2014年8月26日)

法務省は25日、全国の検察庁で保管している軍法会議の記録を来年4月から順次、国立公文書館に移管すると発表した。記録には旧陸軍の青年将校らが1936年に起こした「二・二六事件」の証拠資料などが含まれ、移管の約1年後から利用者が申請すれば閲覧できるようになる。

 法務省刑事局によると、移管するのは1882~1946年ごろに開かれた軍法会議の記録。事件数は不明だが、判決文や証拠資料などファイル約1200冊分に上る。現在は東京や横浜、大阪など全国12地検で保管している。

 法務省は、まず東京地検の記録を2015年度から2年かけて移管する計画で、残りの記録は法律で定められた保管期限(最長100年)を経過したものから順次、移管を進める。




二・二六事件と青年将校 (敗者の日本史)

二・二六事件と青年将校 (敗者の日本史)

  • 作者: 筒井 清忠
  • 出版社/メーカー: 吉川弘文館
  • 発売日: 2014/07/22
  • メディア: 単行本



二・二六事件(とNHK) [昭和]

NHK特集
● 戒厳指令...「交信ヲ傍受セヨ」 二・二六事件秘録
放送日時:1979年(昭和54年)2月26日放送:79分
NHKの保管庫に眠っていた20枚の古びたレコード。そこには昭和11年に起きた陸軍青年将校によるクーデター、2・26事件の最中に取り交わされた電話を傍受した生の声が録音されていました。声の主は誰か、誰が何のために傍受したのか、闇に埋もれた事件の輪郭が少しずつ明らかになっていきます。戦後も長い間謎とされてきた2・26事件に、再びスポットライトを当て、後にこの事件の歴史的解釈を変えていく大スクープとなったドキュメンタリーです。 NHKアーカイブズによる概要


NHK特集
● 二・二六事件 消された真実~陸軍軍法会議秘録~
放送日時:1988年(昭和63年)2月21日放送 (45分)
 事件から50年が過ぎた1987年、NHKのスタッフは2・26事件の定説を揺るがす、新たな資料と巡り会った。それは、二・二六事件軍法会議で主席検察官を務めた、匂坂春平法務官の残した膨大な調査資料であった。  番組では、作家澤地久枝さんとともに、この資料を綿密に調査し、2・26事件の闇に葬られた事実をあぶり出していく NHKアーカイブスによる概要


その時歴史が動いた
●緊迫の二十四時間 二・二六事件の内幕
放送日時:2003年(平成15年)
昭和日本の運命を決定づけた二・二六事件。陸軍青年将校らが重臣たちを殺害し、軍主導の政権を作ろうとしたクーデター未遂事件です。近年、近隣住民が当日の様子を撮影したフィルムや当時の首相秘書官の証言テープが公開されました。首相不在という権力の空白の中で、事件はどのように終息したのか。新資料を交えて事件の内幕を見つめ、日本の歴史を動かした緊迫の24時間を描きます。平成15年(2003)放送の番組です。 NHKオンデマンドによる概要 https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2010021809SA000/


BS歴史館
●徹底検証 二・二六事件~日本をどう変えたのか?~
放送日時:2013年2月21日
昭和11年2月26日、早朝。近代日本最大のクーデターといわれる二・二六事件が起きた。裁判記録の最新研究から、東京中枢を数時間で占拠した陸軍の青年将校たちの意外な事実が明らかになった。将校グループは決して一枚岩ではなかったのだ。なぜか?  さらに事件後、陸軍で台頭したのは、若手の革新幕僚。陸軍を大きく変えた、その手腕と狙いは? 事件は日本をどのように変えたのか、議論しつくす。 https://bh.pid.nhk.or.jp/pidh07/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20140225-10-12273 出演者:渡辺真理,筒井清忠,御厨貴,加藤陽子,【語り】佐々木蔵之介




二・二六事件と青年将校 (敗者の日本史)

二・二六事件と青年将校 (敗者の日本史)

  • 作者: 筒井 清忠
  • 出版社/メーカー: 吉川弘文館
  • 発売日: 2014/07/22
  • メディア: 単行本



私の昭和史(上) - 二・二六事件異聞 (中公文庫)

私の昭和史(上) - 二・二六事件異聞 (中公文庫)

  • 作者: 末松 太平
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2013/02/23
  • メディア: 文庫






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NHK「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」シリーズ再放送 [昭和]

少し前に、

日本人はなぜ戦争へと向かったのか/NHKスペシャル [昭和]

で、このシリーズはよくできているので、これを中心に考えていくといいのではないのかと書き、その際に、開戦から70周年だった2011年にはこの番組を作れたが、今これを流したら反日だといって大騒ぎになるかもしれないなどと書いた。

この分は今でも考えは変わらないのだけど、5月10日(日)午後NHKはこのシリーズ第3回部分を再放送したようで、おお、と思った。ネット上で知ったので番組表を確認したら本当だった。

[総合]
2015年5月10日(日) 午後1:50~午後2:55(65分)

NHKアーカイブス「戦後70年 日本人はなぜ戦争へと向かったのか」(2)
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2015-05-10&ch=21&eid=32947&f=41

4月には第一回分を再放送しているようだ。


日本人はなぜ戦争へと向かったのか

日本人はなぜ戦争へと向かったのか "熱狂”はこうして作られた [DVD]

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • 発売日: 2011/11/24
  • メディア: DVD



■ 9月に向けて多少の地ならしか?

今年は第二次世界大戦終結70周年ということで、5月8、9日には欧州、ロシア各国で催しが行われていた。アジア方面は中国が9月3日におそらくロシアをまねたような盛大な催しを挙行する。

その時また騒ぎになるんだろうなぁとまぁそう思う。で、そこで、せめて、事実関係の基本線については日本国内にある程度の通説がありますよ、という形にしたいんだと思う。

この番組自体、私はほめてはいるけどそれはすべて正しいという意味ではない。かなりいろんなところに工夫がみられる、と思っている。

どういう工夫かといえば、日本にとって解くべき本当の問題には触れないという工夫。

それは例えば、なぜ太平洋でアメリカとぶつかるようなまねをしたのか、ではなくて、なぜシナと呼ばれる地域に支配圏を獲得しようとし、その上それを拡大しようとし、またその行為を容認し続けたのか、さらに、アメリカとの対立にあたって、そこを修正できなかったのか、のこの3段階にあまり触れようとしない工夫。

といってこれは別に日本が独自に考えているのではなくて、イギリス、アメリカにあって日本に強い影響力を持っている人たちとの妥協があるのだと思う。そして中国共産党もこの方針を了承しているということなんでしょう。

しかし、これがどこまでもつのか。あんまり長くはないような気がする今日この頃。しかしそれが日本にとって良いかといえば、たぶんそうでもないと思う。




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