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昭和史を味わう/保阪正康/NHKラジオ [昭和]

NHKラジオ第1の「ラジオ深夜便」という午前4時代の枠で、毎月1回第一月曜にノンフィクション作家の保坂正康氏が「昭和史を味わう」というタイトルで昭和史を語ってらっしゃった。

■ 公式サイト
ラジオ深夜便
http://www.nhk.or.jp/shinyabin/jyoyou.html#inkyo2

放送された音声は1カ月程度このサイトから視聴できる。

■ シリーズの目次

どうやら20回ぐらいあるらしい。どこかにタイトルがないものかと思ったが、公式サイトでは要領を得ない。

保坂氏のサイトに履歴があるようなので、ここからデータを拾って構成したい。後でやってみる。
   ※やってみました。「昭和史を味わう/保阪正康/NHKラジオ(2)


■ 感想
私は最近気がついたのだが、これはかなり面白い。

お話自体は昭和史に興味がある人であればだいたい知っているという話ではあるのだけど、なにせそこはNHK、様々な音声の原盤を持っているようでお話の中にそれを盛り込んでいる。

本当に使われた空襲警報の音声も驚いたし、真珠湾攻撃の前の謎の音声も面白かった。

昭和天皇、マッカーサー、東条英機、ヒトラー、スターリン、ルーズベルトといった数々の人物が語った短い肉声も興味深かったが、こちらは最近はYoutubeで驚くような映像が見られたりするのでインパクトとしてはそれほどでもないかもしれない。

私が驚いたのは、特攻隊員の回で、なんと、これから実際に飛び立たれる2人の方の肉声が残っていた。放送されることを前提にお話しされているわけだから、その内容は何をどう考えても自由のわけはないだろう。まして戦時中だ。そういう言い方しかなかったのだろうと思われるような、自分はこの任務を名誉と考えている、両親への感謝といったことを語られていた。

こういうことを放送させた軍であり社会だったのだなと思うとかなり心が暗くなった。

また、さらにその回に保坂さんがおっしゃったことが衝撃的だった。特攻は作戦中に発生することなので、無線がONになっており、指揮する側はそれを聞いていたという。そして保坂氏がお会いした旧軍関係者が語ったところではそれは記録されていたがその記録は残っていたが後に焼却された。しかし、海軍の方で個人が日記などに記していた例はあるらしく、その中には、今日もまた海軍のバカ野郎と叫ぶ声があった、という行があるらしい。つまり、1回じゃないということですね。

とこういったことを音声を頼りに聞くと、また違った角度から過去を照射できるように思った。




「特攻」と日本人 (講談社現代新書)

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  • 作者: 保阪 正康
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/07/20
  • メディア: 新書





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タグ:昭和史
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