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昭和史を味わう/占領期 のベストセラー [昭和(戦後)]

すっかり保坂さんのラジオものにはまってしまってる。これ、ほんと貴重ですよ。
私はリアルタイムに聞けていないのですが、なんとyoutubeにずらりとアップされている方がいるので一つ一つ聞かせてもらってます。

NHK ラジオ 深夜便
占領期 のベストセラー
https://www.youtube.com/watch?v=WXoZc3bvbaw

番組中で紹介していたのは次の通り。(1以外は売れた部数順ということではないだろうと思われます。)

1. 日米会話手帳
2. 旋風二十年
3. 愛情はふる星のごとく

日米会話手帳は300万部ぐらい売れたらしい。占領軍が来るならそれ英語だとなったというのは元気だと思うべきなのか・・・。

2は、復刻版が出ている模様。新聞記者たちは政治状況について多数知っていることはあったが、それを表に出せなかった。敗戦と共に実はこういうことで、と裏話や真実暴露といった本がこれに限らず出ていた模様。


解禁 昭和裏面史―旋風二十年 (ちくま学芸文庫)

解禁 昭和裏面史―旋風二十年 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 森 正蔵
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2009/07/08
  • メディア: 文庫



3つめのこの本は、ゾルゲ事件で有名な尾崎 秀実が獄中で家族にあてた手紙。これがとても受けたというのは、現在の日本人からみると、えええ?なんじゃないのかと思うけど、事実とても有名だったというのは私も聞いたことがある。



新編 愛情はふる星のごとく (岩波現代文庫)

新編 愛情はふる星のごとく (岩波現代文庫)

  • 作者: 尾崎 秀実
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2003/04/16
  • メディア: 文庫



非常にぶっちゃけた言い方になるけど、なにせ、勝つ、必勝、欲しがりません勝つまでは、みたいなスローガンめいたものが異常に支配的になってしまっていた20年を過ぎて、多くの人たちは、戦争に負けたというより、ああ、終わったという感じが非常に大きかったんだなとこのラインナップを見てもそう思う。

その他、外国文学を含む文学や哲学といった知的レベルを必要とする書籍も結構売れていたという。知的なものの考え方ができるようになったことの喜び、みたいな感じが読書層に大きかったということでしょうね。


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保阪正康さんに聴く「いま、昭和史から学ぶこと」 [昭和]

昭和史について多く語ってらっしゃる保坂さんが、あちらこちらで講演されているようで、いくつかがyoutubeにあがっていた。保坂さんは昭和史の実証研究のためにのべ4000人の方にお話しをうかがって聞き書きされたことで知られる方。

20141016 UPLAN 保阪正康さんに聴く「いま、昭和史から学ぶこと」
https://youtu.be/SLhRUEr-0n4


今回のお話では、最後の方の質疑応答が非常に興味深い。
軍人恩給のお話をされている。あの戦争を、あの敗戦を導いた人々が戦後もそのランクに応じた(つまり一般兵士よりも非常に高額な)年金を受給していたことは、私は個人的には知っていたのだがこうやって改めて話されることを聞くに、これは本当になんという不正、不正義であったことかと私は思う。

お話によれば、しかも、12年勤務で受給資格を得られるが、それ以下の場合にはダメで、しかし、公務員になるとそれがなんだか知らないけど制度的に吸収され、一般企業勤めだとダメ、みたいな措置もあるのだそうだ。一体全体昭和の日本は何を考えていたのだろうかと思わずにはいられない。

空襲で一家を失い、親を失い文字通り塗炭の苦しみを味わわされた人は個人で奮闘する一方で、敗戦席んのあるクラスの人たちはその一方で高給をはんでいたのかと思うと、これはやっぱりいけなかった。なんという国だったんだろうかとしみじみ思う。



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あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書 (新潮新書)

あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書 (新潮新書)

  • 作者: 保阪 正康
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 新書






昭和史 忘れ得ぬ証言者たち (講談社文庫)

昭和史 忘れ得ぬ証言者たち (講談社文庫)

  • 作者: 保阪 正康
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 文庫








タグ:昭和史

NHK、元日に「映像の世紀」全話を再放送 デジタルリマスター版 [昭和]

NHK、元日に「映像の世紀」全話を再放送 デジタルリマスター版
http://www.sankeibiz.jp/business/news/151214/bsj1512141853002-n1.htm

NHKが来年1月1日、ドキュメンタリー番組「映像の世紀」(デジタルリマスター版)全11集をBS1で再放送することが14日、分かった。午前0時に始まり、ニュースなどを挟みつつ、午後2時35分まで再放送する。  「映像の世紀」は、NHKが米ABCと共同取材したドキュメンタリー番組で、平成7~8年に放送された。20年前の番組だが、完成度の高さと内容の濃さが今も高い評価を集めている。



初回放映の時に部分的には見たけど、この時期にわざわざ再度放映する理由は何と考えたくなるものがある。

多分、既に冷戦構造がとっくの昔に壊れたので冷戦期にいわゆる西側でかなり適当に解釈していたものが、最近じわりじわりとばれて来たってのが大きいんじゃないかと皮肉な思いでいる。

だからここらでもう一回、みなさんにこの線で理解するようにとお達しをしている、という感じじゃないのかなぁ、と。

20世紀というのは大メディアが放映することによってnarrative、つまり物語の柱を作ってきた。その上で主要紙や主要な報道機関が同じ物語を受け入れると異論は存在できなくなる。これって何が起こったのかの探求とは真っ向から対立するやり方だった。インターネットの普及とともにこの線が崩壊している。

この状況で大メディアが大声で主張するってのは、世界的に見ればなんてかとっても奇抜なものを感じる。

NHKが米ABCと共同取材したもの、という点を念頭に置きながら視聴するのが吉でしょう。



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宮台真司 「天皇と政治」 [昭和(戦後)]

ドラマものの話ではないけど、これって日本の歴史、なかんずく近代日本を語る上で非常に非常に重要な話だと思った。

しばらく前、偶然youtubeで見つけてクリップしておいたもの。

宮台真司さんが、山本太郎議員が園遊会で陛下にお手紙を渡した事件に際して、天皇と近代日本について語ったもの。

宮台真司 「天皇と政治」 2013.11.01
https://www.youtube.com/watch?v=Tt1XWI4am6c

宮台真司 「天皇制その2」 2013.11.15
https://www.youtube.com/watch?v=VKh8CNc5uNg

重要なポイントは、
近代における天皇陛下または皇室と日本人の関係は自然なものというより、そもそも政治的、統治機構の構成をどうするかという発想ありきでできたもの。

日本は西欧諸国の立憲主義と同様に立憲主義の国ではない。なぜなら天皇陛下は(日本人にとって)俗人ではないから。つまり、社会学的、歴史学的等々の言い方でいう聖性が残った御存在だから。

その上に第二次世界大戦時の敗戦が来て、アメリカはむしろ天皇を残そうと思っていた節がある。なぜなら、上のような経緯で聖性を獲得した陛下というご存在を使って日本人をハンドルした方が楽だという結論が文化人類学者を中心にあったから。つまり、雑駁にいえば、陛下がこれからは民主主義で行きますといえば、日本人はそうなる、という判断。

といったことが15分ぐらいの間に非常にコンパクトにまとめられている。


この手の話は学問的なフィールドに入る人とかそういうのが好きな人にとっては特に珍しくない。が、しかし、思うに、考えてみれば、社会全体しては実際半分タブーみたいな感じで推移してきたような気がする。

で、それは社会全体としてある種の暗黙の了解ができていた時代にはそういう態度もよかったんだろうが、世の中ってインターネットの伸長と共に、一方で非常に綿密な検証や考証、考察が可能になったが、他方では、非常にワヤな見解が何の注釈もなくまかり通る確率も飛躍的に向上した。ということは、多分、なにごとによらず暗黙の了解とか含みおきといった態度であることは、好ましくも、大人な態度でもなく、むしろ無責任な態度となるのかもしれないな、など思った。




菊と刀―日本文化の型 (現代教養文庫 A 501)

菊と刀―日本文化の型 (現代教養文庫 A 501)

  • 作者: ルース・ベネディクト
  • 出版社/メーカー: 社会思想社
  • 発売日: 1967/03
  • メディア: 文庫




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タグ:昭和史

紅葉の日光いろは坂 [列島の歴史]

紅葉の季節といえば日光。(関東の人にとって、ではあるけど)

産経新聞に上空から撮影した日光いろは坂が出ていた。

紅葉 見ごろ迎えた日光
http://www.sankei.com/photo/story/news/151022/sty1510220012-n1.html

貼り付けたいけど、コピーできない仕様になっていたので残念だけどリンクだけ。

同じページにある蔵王も素晴らしい。

錦秋染まる山肌 蔵王山(宮城・山形)
http://www.sankei.com/photo/story/news/151025/sty1510250007-n1.html



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タグ:日本列島
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絵図で読み解く天災の日本史 [列島の歴史]

ブログに書こうと思って下書きの中で埋もれていた。

今、買えるだろうか・・・? ムック本なので売り切ったら終わりという気もしないでもない。

地震とか火山とか、被害があった時だけ大騒ぎをするのが我が国の常、みたいなところがあるけど、足元の事情は変わらないんだから、もう少し長期的に見ておきたいです、ほんと。

ムック本だし、図が豊富なのがとてもいい。書籍だとどうしても図が少ないので。

絵図で読み解く天災の日本史  見て備える火山噴火、地震、津波、台風、水… (別冊宝島)

磯田道史
宝島社 ISBN:9784800240316
2015年05月発売











タグ:日本列島
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列国の野望 シベリアを走る ~ロシア革命・ソビエト成立までの混迷の5年~ [大正]

その時歴史が動いた 列国の野望 シベリアを走る ~ロシア革命・ソビエト成立までの混迷の5年~


■ 放映日
2004年10月13日

■ 関連サイト

その時歴史が動いたの放送一覧

シベリア出兵


■ 感想

日本の歴史の中では1917年のロシアにおける革命騒動に際しての列強によるロシアへの介入戦争は、シベリア出兵という名で知られている。

出兵というとなんだか小規模に兵を出しただけのようにも聞こえるが、実際には当時としてはゆうに一戦争分という出費を伴う大きさだった。

それにもかかわらず何も得ることもなく撤退したので、余計に何事もなかったかのように、最近ではもう歴史上で忘れられたかのような扱いになっている。

この出来事に関する書籍も非常に少なく、映像となるとさらに少ない。

だからこれはかなり珍しい作品。

私自身本放送では見ていないくて、ある日youtubeを見ていた時にふと目にとまって視聴した。驚いた。

出兵に至る列強とのすり合わせ、日本側の思惑、ロシアの混乱などが本筋で、その部分も面白かったが、それよりなにより、ロシアのロマノフ朝の金塊移送事件に対する日本の関わりがある意味ハイライトではなかろうか? 移送してきた金塊を日本側に収めたしと高橋是清が指令を出し、当時日本の支配圏で流通させていた朝鮮銀行券を使って、朝鮮銀行とセミョーノフとの取引という形で収めていたんだそうだ。

グラフィックス1.png


これは陰謀論のような形で面白可笑しくかかれたものを見たような気はするのだが、NHKがこうして史実として描いたというのは画期的ではなかろうか。

どの部分まで証拠があるのか等、なにせ関連書籍が少ない事項なのでよくわからないのだがちょっと気にとめておきたい日本近代史の謎の一つだと思った。



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昭和史を味わう/保阪正康/NHKラジオ(2) [昭和]

前回書いた「昭和史を味わう/保阪正康/NHKラジオ」の続き。

保坂正康氏による〔昭和史を味わう〕というコーナーはNHKラジオ第1「ラジオ深夜便」午前4時台 で放送された。

どうやら2013年頃から毎月1回放送されていた模様。その後アンコール放送がなされ、現在続行中であるようにみえる。このへんのタイムラインはよくわかりません。というより、なぜそれぐらいのことをNHKさんはやってくれないんでしょう? 

わかりませんがとりあえず、NHKの当該ページに目次等がないので、保坂正康氏のサイト(ここ)に記載されていた放映履歴からデータをお借りして整理しました。

■ 昭和史を味わう 目次

第1回 なぜ今昭和史なのか

第2回 大正15年と昭和元年

第3回 昭和初年代の人々の暮らし(1)~日々の生活はどうだった農村編~

第4回 昭和初年代の人々の暮らし(2)~都市生活の実態、日常の生活環境

第5回 昭和初年代の子どもたちの暮らし -学校生活、夏休み-

第6回 満州事変のころ~軍事主導体制への移行

第7回 ”昭和天皇実録”を読む(前半) 昭和天皇の青少年時代、人間形成期を見る

第8回 ”昭和天皇実録”を読む(後半)

第9回 日本と国際関係~当時の国際情勢と日本の孤立

第10回 日本とアメリカの戦争への道

第11回 戦前の正月、戦中の正月庶民の暮らし

第12回 「戦前の日本と中国の関係」
    満州事変から昭和16年の太平洋戦争開戦に至るころの「日中関係」

第13回「昭和と共に歩んだラジオ・戦前編」

第14回 お便り特集「私の昭和史」 

第15回 太平洋戦争の日々~(1)学童疎開、勤労動員

第16回 太平洋戦争の日々(2)~特攻隊員とその遺書

第18回 太平洋戦争の日々

第19回 「太平洋戦争の日々(5) 終戦8月15日と9月2日

★多分、第20回があるはず。しかし現在のところタイトルが探せないので見つかり次第追加。



安倍首相の「歴史観」を問う

安倍首相の「歴史観」を問う

  • 作者: 保阪 正康
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/07/29
  • メディア: 単行本



戦場体験者 沈黙の記録 (単行本)

戦場体験者 沈黙の記録 (単行本)

  • 作者: 保阪 正康
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2015/07/23
  • メディア: 単行本





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タグ:昭和史

昭和史を味わう/保阪正康/NHKラジオ [昭和]

NHKラジオ第1の「ラジオ深夜便」という午前4時代の枠で、毎月1回第一月曜にノンフィクション作家の保坂正康氏が「昭和史を味わう」というタイトルで昭和史を語ってらっしゃった。

■ 公式サイト
ラジオ深夜便
http://www.nhk.or.jp/shinyabin/jyoyou.html#inkyo2

放送された音声は1カ月程度このサイトから視聴できる。

■ シリーズの目次

どうやら20回ぐらいあるらしい。どこかにタイトルがないものかと思ったが、公式サイトでは要領を得ない。

保坂氏のサイトに履歴があるようなので、ここからデータを拾って構成したい。後でやってみる。
   ※やってみました。「昭和史を味わう/保阪正康/NHKラジオ(2)


■ 感想
私は最近気がついたのだが、これはかなり面白い。

お話自体は昭和史に興味がある人であればだいたい知っているという話ではあるのだけど、なにせそこはNHK、様々な音声の原盤を持っているようでお話の中にそれを盛り込んでいる。

本当に使われた空襲警報の音声も驚いたし、真珠湾攻撃の前の謎の音声も面白かった。

昭和天皇、マッカーサー、東条英機、ヒトラー、スターリン、ルーズベルトといった数々の人物が語った短い肉声も興味深かったが、こちらは最近はYoutubeで驚くような映像が見られたりするのでインパクトとしてはそれほどでもないかもしれない。

私が驚いたのは、特攻隊員の回で、なんと、これから実際に飛び立たれる2人の方の肉声が残っていた。放送されることを前提にお話しされているわけだから、その内容は何をどう考えても自由のわけはないだろう。まして戦時中だ。そういう言い方しかなかったのだろうと思われるような、自分はこの任務を名誉と考えている、両親への感謝といったことを語られていた。

こういうことを放送させた軍であり社会だったのだなと思うとかなり心が暗くなった。

また、さらにその回に保坂さんがおっしゃったことが衝撃的だった。特攻は作戦中に発生することなので、無線がONになっており、指揮する側はそれを聞いていたという。そして保坂氏がお会いした旧軍関係者が語ったところではそれは記録されていたがその記録は残っていたが後に焼却された。しかし、海軍の方で個人が日記などに記していた例はあるらしく、その中には、今日もまた海軍のバカ野郎と叫ぶ声があった、という行があるらしい。つまり、1回じゃないということですね。

とこういったことを音声を頼りに聞くと、また違った角度から過去を照射できるように思った。




「特攻」と日本人 (講談社現代新書)

「特攻」と日本人 (講談社現代新書)

  • 作者: 保阪 正康
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/07/20
  • メディア: 新書





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タグ:昭和史

BS歴史館/日本最強の怨霊 平将門~なぜそんなに祟るのか~ [平安]

鬼怒川が何十年ぶりかで氾濫し、驚くやら、しかしやっぱりあのへんは日本史上常に常に洪水との戦い最前線の一つであったなぁなど思った。常総市というのは、常陸と下総の両方にまたがる地という意味だろうが、しかし中心部分や主要な場所はすべて下総側。なのになぜ常総なのか。それは鬼怒川が中心をとおっているからで、鬼怒川は常陸と下総の国境だった(でなければならない?)から、であるようだ。

また、坂東八カ国のうち、下総は直接の後続自治体があいまいなので多くの人に記憶されていないような気もした。
masakado.png
(図はこの番組からのキャプチャ)

そこで、坂東八カ国といえば将門ですよ、というので(いや永享の乱かもしれないが)、将門関係のBSを楽しんだ。

BS歴史館 日本最強の怨霊 平将門 ~なぜそんなに祟(たた)るのか~


怨霊としていまも恐れられる平将門。平安中期、律令体制がきしみ国の求心力が失われる中、武勇に優れた将門は坂東一帯の治安の維持に力を尽くす。いわば旧体制の守護者だった。ところが歯車が狂い始める。さまざまな誤解や不幸な偶然の積み重ねの結果、“新皇”(新しい天皇)を名乗り、逆賊のらく印を押されてしまう。結局、志半ばで非業の死を遂げる将門の真の狙いはどこにあったのか。“最強の怨霊”将門の知られざる姿に迫る。

https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2013048288SA000/?spg=P201100075800000

■ 出演者
渡辺真理 、下向井龍彦 、童門冬二 、高橋源一郎  語り(語り手) : 佐々木蔵之介

■ 放送日時
2013年

■ 感想

高橋源一郎さんが、あれだけ戦ったんだからなんでそこまで祟るんだろう?とおっしゃったのがこのタイトルになったものと思う。言われてみれば、確かに将門は理不尽な目にはあったが戦っているので、まぁいいんじゃないかという考えも十分成り立つとも言えると改めて思わされた。

考えてみれば将門自身が祟ったというより、将門物語を知る、聞いたものがなにごとかの志を受け継ぐ、という感じが大きくなっていったということかもしれない。ではなぜ人々はそう思ったのか・・・。

前半の将門の履歴もわかりやすかったが、終わりの方の出演者のやり取りも面白かった。

番組中で、将門というと、例の風と雲と・・・といった発言があるが、それは1976年の「大河ドラマ風と雲と虹と」のこと。

加藤 剛、吉永小百合、山口 崇、草刈正雄、緒形 拳と出演者が今考えると考えられないほど豪華。わき役陣もばっちり。だから面白いことは面白かったけど、私は正直いって全部をずら~っと見るのがきつかった。余計なエンタメ風の場面が多すぎる。農民に躍らせるなそこで!みたいな。

これは70年代前半の演出だったんだろうか? いや、でも1979年の「草燃える」の頃にはもっとしまっていた。この間テレビドラマもいろいろ試行錯誤があったのだろう。

いやしかし、将門役の加藤剛がきれいできれいで、思わず顔をみつめすぎて話に集中できないぐらい。


大河ドラマ 風と雲と虹と 完全版 第壱集 DVD-BOX 全7枚セット【NHKスクエア限定商品】

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  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • 発売日: 2014
  • メディア: DVD





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