日本人はなぜ戦争へと向かったのか/NHKスペシャル [昭和]
「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」は、2011年いわゆる太平洋戦争の開始から70年にあたる年にNHKが制作した4回シリーズ。
私は、最近いわゆる「あの戦争」の概略を知るための導入としてこれを推薦することにしてる。いろいろそりゃ言いたいことはあるけどあらためて見返してよくできてると思う。ただし、入門編的なものではなく、ある程度知っている人が見るとなおわかるというもの。だから、一回見てすぐわかる的なものとは思わない。これを縦糸にして余禄をつけたらまた戻るみたいにして使うのがいいんじゃないかと思った。
■ 内容
第1回 日本人はなぜ戦争へと向かったのか “外交敗戦”孤立への道
第2回 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 巨大組織“陸軍” 暴走のメカニズム
第3回 日本人はなぜ戦争へと向かったのか "熱狂”はこうして作られた
第4回 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 開戦・リーダーたちの迷走
第5回 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 戦中編 果てしなき戦線拡大の悲劇
■ NHKオンデマンドではここ
日本人はなぜ戦争へと向かったのか
https://www.nhk-ondemand.jp/program/P201100079700000/
DVD内容説明はここ
http://www.nhk-ep.com/products/detail/h16658AA
■ ぼんやり感想
これが制作されたのが2011年。この時には、「あの戦争」に至るまでの道筋についてかなり冷静に見ることができていたということだ。しかし、今これを放映できるだろうか? 多分、反日とか言われそう・・・。
でも、私が考えるに、NHKは決して反日でも自虐史観でもなくて良くも悪くもその時々の政権の大ざっぱな意向を強く受けていると思う(この番組にしても、やっぱりいろいろと日本の行動についておそらく庇ってる、と考えることもできることがいくらもある)。
私は、最近いわゆる「あの戦争」の概略を知るための導入としてこれを推薦することにしてる。いろいろそりゃ言いたいことはあるけどあらためて見返してよくできてると思う。ただし、入門編的なものではなく、ある程度知っている人が見るとなおわかるというもの。だから、一回見てすぐわかる的なものとは思わない。これを縦糸にして余禄をつけたらまた戻るみたいにして使うのがいいんじゃないかと思った。
■ 内容
第1回 日本人はなぜ戦争へと向かったのか “外交敗戦”孤立への道
第2回 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 巨大組織“陸軍” 暴走のメカニズム
第3回 日本人はなぜ戦争へと向かったのか "熱狂”はこうして作られた
第4回 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 開戦・リーダーたちの迷走
第5回 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 戦中編 果てしなき戦線拡大の悲劇
■ NHKオンデマンドではここ
日本人はなぜ戦争へと向かったのか
https://www.nhk-ondemand.jp/program/P201100079700000/
DVD内容説明はここ
http://www.nhk-ep.com/products/detail/h16658AA
■ ぼんやり感想
これが制作されたのが2011年。この時には、「あの戦争」に至るまでの道筋についてかなり冷静に見ることができていたということだ。しかし、今これを放映できるだろうか? 多分、反日とか言われそう・・・。
でも、私が考えるに、NHKは決して反日でも自虐史観でもなくて良くも悪くもその時々の政権の大ざっぱな意向を強く受けていると思う(この番組にしても、やっぱりいろいろと日本の行動についておそらく庇ってる、と考えることもできることがいくらもある)。
昭和陸軍全史 1 満州事変 (講談社現代新書) [昭和]
最近世相がどうもおかしいからなのか、それとも世界的にパワーシフトが起っているからなのか、満洲事変あたりのことをよく考える。
そんな中、面白い記事がBlogosにあった。
満州事変 永田鉄山が仕掛けた下克上の真実/川田稔
http://blogos.com/article/106457/
満洲事変は何年も前から草案があり、その後しっかり計画され、実行されたものであって偶発でもなければ、仕方なしなし場当たり的に対応したものでもない。知っている人にとっては特に驚くものでもないのだが、こういう話がきれいにまとまったかなり読みやすい本として出版され、かつ月刊誌に掲載されたり、ネット上に出るのは大変結構なこと。
というのはネット上などを見ると、日本の戦前を美化するなどというレベルではなくて事実関係が無茶苦茶なことを真剣に書き連ねるブログが多くて多くて、ちょっと(じゃなく真剣に)怖くなってるから。
主義主張、解釈の差異はいろいろあっていい。しかしほぼ否定できない通説は広く知られておくべきだ。でないと、もうおじいさんおばあさんは仲間内で好きに話せばいいんだけどこれからの人たちが恥を書く。
連休にはこの本を読みましょう!と友達にすすめているところ。
そんな中、面白い記事がBlogosにあった。
満州事変 永田鉄山が仕掛けた下克上の真実/川田稔
http://blogos.com/article/106457/
彼らは、かねてから全満州の軍事占領を計画しており、それを実行に移したのである。東京の陸軍中央では、永田鉄山軍事課長、岡村寧次補任課長、東条英機編制動員課長、渡久雄欧米課長などが、石原らと連携し、関東軍の活動を支援する方向で動きはじめる。彼らは、陸軍中央の中堅幕僚グループ「一夕会」に属していた。一夕会は、会員40名前後で、小畑敏四郎、山下奉文、鈴木貞一、武藤章、田中新一など、後に陸軍を動かすようになる幕僚たちが加わっていた。石原・板垣も一夕会メンバーだった。
満洲事変は何年も前から草案があり、その後しっかり計画され、実行されたものであって偶発でもなければ、仕方なしなし場当たり的に対応したものでもない。知っている人にとっては特に驚くものでもないのだが、こういう話がきれいにまとまったかなり読みやすい本として出版され、かつ月刊誌に掲載されたり、ネット上に出るのは大変結構なこと。
というのはネット上などを見ると、日本の戦前を美化するなどというレベルではなくて事実関係が無茶苦茶なことを真剣に書き連ねるブログが多くて多くて、ちょっと(じゃなく真剣に)怖くなってるから。
主義主張、解釈の差異はいろいろあっていい。しかしほぼ否定できない通説は広く知られておくべきだ。でないと、もうおじいさんおばあさんは仲間内で好きに話せばいいんだけどこれからの人たちが恥を書く。
連休にはこの本を読みましょう!と友達にすすめているところ。
タグ:満洲事変
落語家の人間国宝・桂米朝さん死去…89歳 [昭和]
米朝さんが亡くなられた。
近年は高座からは遠ざかってらしたので、そういう意味では順番ですな、という感じの亡くなり方だろうとは思う。いろいろと覚悟をされて、大きなホールでやるのはこれが最後と東京歌舞伎座でおやりになった『百年目』、よかったですね、ほんと。
一回一回の高座も大事だけど、古いお話を復活されたり、その周辺情報みたいなものをお話になることもあって、歴史好きにとってはたまらない部分でも大きな貢献をしてくださった方だと認識している。
上方落語復興に尽力/桂米朝さん略歴
http://news.so-net.ne.jp/article/detail/1075948/?nv=c_search_text
米朝さんがよく話のあいまあいまで、もうこんなん誰も知らんやろな~とぼそっとおっしゃていたけど、それらのものとはすなわち日本らしい日本の事どもという奴だったと思う。
日本は本当に変わった。この先はどういう変わり方をするんだろうかと楽しみではなく、かなり不安になっている今日この頃に、変わっていく様を番人かなにかのように見ていた人のおひとりが逝ってしまわれた。ご冥福をお祈りします。
上方落語の復興に力を尽くし、落語家として初めて文化勲章を受章した三代目桂米朝(かつら・べいちょう、本名・中川清=なかがわ・きよし)さんが19日午後7時41分、肺炎のため死去した。89歳だった。
<中略> 「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」や「算段の平兵衛」など、長く埋もれていた上方の噺(はなし)を次々に復活させ、持ちネタは130を超えた。丹念な時代考証や人物の分析、端正な語り口で他の追随を許さない芸風を確立した。 http://news.so-net.ne.jp/article/detail/1075946/?nv=c_search_text
近年は高座からは遠ざかってらしたので、そういう意味では順番ですな、という感じの亡くなり方だろうとは思う。いろいろと覚悟をされて、大きなホールでやるのはこれが最後と東京歌舞伎座でおやりになった『百年目』、よかったですね、ほんと。
一回一回の高座も大事だけど、古いお話を復活されたり、その周辺情報みたいなものをお話になることもあって、歴史好きにとってはたまらない部分でも大きな貢献をしてくださった方だと認識している。
上方落語復興に尽力/桂米朝さん略歴
http://news.so-net.ne.jp/article/detail/1075948/?nv=c_search_text
米朝さんがよく話のあいまあいまで、もうこんなん誰も知らんやろな~とぼそっとおっしゃていたけど、それらのものとはすなわち日本らしい日本の事どもという奴だったと思う。
日本は本当に変わった。この先はどういう変わり方をするんだろうかと楽しみではなく、かなり不安になっている今日この頃に、変わっていく様を番人かなにかのように見ていた人のおひとりが逝ってしまわれた。ご冥福をお祈りします。
タグ:落語