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昭和陸軍全史 1 満州事変 (講談社現代新書) [昭和]

最近世相がどうもおかしいからなのか、それとも世界的にパワーシフトが起っているからなのか、満洲事変あたりのことをよく考える。

そんな中、面白い記事がBlogosにあった。

満州事変 永田鉄山が仕掛けた下克上の真実/川田稔
http://blogos.com/article/106457/

彼らは、かねてから全満州の軍事占領を計画しており、それを実行に移したのである。東京の陸軍中央では、永田鉄山軍事課長、岡村寧次補任課長、東条英機編制動員課長、渡久雄欧米課長などが、石原らと連携し、関東軍の活動を支援する方向で動きはじめる。彼らは、陸軍中央の中堅幕僚グループ「一夕会」に属していた。一夕会は、会員40名前後で、小畑敏四郎、山下奉文、鈴木貞一、武藤章、田中新一など、後に陸軍を動かすようになる幕僚たちが加わっていた。石原・板垣も一夕会メンバーだった。


満洲事変は何年も前から草案があり、その後しっかり計画され、実行されたものであって偶発でもなければ、仕方なしなし場当たり的に対応したものでもない。知っている人にとっては特に驚くものでもないのだが、こういう話がきれいにまとまったかなり読みやすい本として出版され、かつ月刊誌に掲載されたり、ネット上に出るのは大変結構なこと。

というのはネット上などを見ると、日本の戦前を美化するなどというレベルではなくて事実関係が無茶苦茶なことを真剣に書き連ねるブログが多くて多くて、ちょっと(じゃなく真剣に)怖くなってるから。

主義主張、解釈の差異はいろいろあっていい。しかしほぼ否定できない通説は広く知られておくべきだ。でないと、もうおじいさんおばあさんは仲間内で好きに話せばいいんだけどこれからの人たちが恥を書く。

連休にはこの本を読みましょう!と友達にすすめているところ。


昭和陸軍全史 1 満州事変 (講談社現代新書)

昭和陸軍全史 1 満州事変 (講談社現代新書)

  • 作者: 川田 稔
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/07/18
  • メディア: 新書






タグ:満洲事変
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