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日本の方言地図/徳川宗賢 [昭和(戦後)]

方言「地図」とある通り、本当に地図がたくさん載っている。国立国語研究所が発行した「日本言語地図」が描いた方言分布300枚からの50図を選んで解説してくれている本

いる or おる、カボチャ、サツマイモ、まな板 etcが全国的になんと呼ばれているのかが地図上に分布されている。

これは本当に面白いしよく出来た本だと思う。で、こういう図を考えながら旅行すると、旅先で、ああやっぱりここではこうなんだなと確認できてとても楽しい。

そして、1920年代、30年代までにいわゆる標準語化がラジオの普及に伴い、その後戦後はテレビの普及であっという間に全国でだいたい同じいわゆる標準語が聞き分けられるようになっても、それでも70年代になっても基礎語彙の変化は小さかった、ということなんだろうとも思った。

だいたい1920年代までは東京から各地に行く際に、しばしば通訳がいないと話が聞き分けられなかったというが、そのへんがある意味「手つかず」の言語が残った最後なのかしら。

あ、軍隊による集団生活も標準語の普及に一役買ったのかしら? ちょっと気にとめておきたい。



日本の方言地図 (中公新書 (533))

日本の方言地図 (中公新書 (533))

  • 作者: 徳川 宗賢
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1979/03/25
  • メディア: 新書







タグ:日本語
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