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國語元年/井上ひさし [明治]

「國語元年」は、1985年、NHK総合テレビ「ドラマ人間模様」枠で放送されたテレビドラマ。

現在私たちは日本語というものが当然のようにずっとありましたというのだけど、その日本語は実に多様性に富んでいたし、今もいる。そこから、現在大部分の私たちがこれが日本語だと認識する日本語が存在するに至ったのは自然の流れではなくかなりの苦闘の結果。

「国語元年」はその様子の一端をコメディーとして描いたもの。本もあるけどこれは音声を伴ったもので観賞した方が断然いい。川谷拓三、ちあきなおみ、佐藤慶、賀原夏子等々いまでは懐かしい俳優さんたちが各地の方言を駆使して熱演している。


國語元年 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
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■ 雑感

なんで最近こういうものが気になるのかといえば、最近の日本語の崩れ方を見ていて、これってこの先どうなるんだろうと不安に思いつついるからかなぁと自分のことながらそう思う。

日本語というのは実に揺らぎの大きい言葉だと思う。いやどの言語だってその時々の主要言語や近隣言語の影響を強く受けつつ、あるいはその社会構造の変化に伴い大きく変化している。それは本当。日本語の揺らぎもそういうことだ、と言える。

日本語は広い意味での支那の文明の後裔であったが故の部分と、直近150年のいわゆる西洋(または西欧)の影響を受けたものが混在しつつ、なんとか結束を伴って現在に至っていると言えると思う。で、この中心には日本は日本だというものがなければならないのだが、この中心部分が融けていったらどうなるのか…。これが不安。




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